
DVとは、英語の「domestic violence」(ドメスティック・バイオレンス)を略したもので、一般的には、夫や恋人など親密な関係にある、又はあった男性から女性に対してふるわれる暴力という意味で使用されています。
DVはけっしておとなだけの問題ではありません。恋人同士の間でも広く起きています。
恋人同士の間で起きる暴力のことを「デートDV」といいます。
「デートDV」は、だれにでも起こりうることです。多くの人に「デートDV」について、関心を持ってほしいと思っています。
「DV」や「デートDV」は暴力です。
社会の中には戦争などたくさんの暴力があふれています。
なぜ、暴力が起こるのでしょうか。暴力は力の差があるところに起こるといわれています。暴力という手段を使うと、相手を支配し、自分の方が強いと思わせることができます。社会の中には力の差がある関係がたくさんあります。おとなと子ども、親と子、上司と部下、先輩と後輩、そして、男性と女性・・・ でもそれは社会的に作られた力の差であり、一人ひとりは同じ人権を持った大切な存在ではないでしょうか。
私たちは、女性も男性も同じ人権をもった対等な存在だと考えています。そして、だれもがお互いに対等な存在であることを認めあうことによって、社会から暴力がなくなっていくと考えています。
交際相手からの暴力「デートDV」が、傷害事件などにエスカレートする場合もあります。また、圧倒的に女性の被害者が多いのが現状です。
暴力を受けた心の傷をいやすのには長い時間がかかります。
暴力は犯罪となる行為も含む重大な人権侵害であり、決して許されるものではありません。
「暴力」と聞くと、なぐったり、けったり、からだへの暴行を思い浮かべるかも?
でも、それだけが暴力ではないのです。
「友だちと電話で話したり会おうとするとフキゲンになる」「帰宅が遅くなるとおこる」「服装について細かくチェックする」「外出すると何度も電話やメールをしてくる」・・・こうしたことはつきあっているふたりの中にはよくあることかもしれません。このように言葉や態度で精神的に追いつめたりすることも暴力になります。
さらには無理やりからだをさわったり、無理やりキスをしたり、避妊に協力しないということも。また、デートの費用を負担させる、借りたお金を返さないなど経済的に苦しめたりすることも全て暴力なのです。どれも相手に恐怖心を与えるもの。暴力を受けると怖くて、いつもびくびくして、したいことができなくなります。暴力は、相手を怖がらせて、あやつる力であり、コントロールするための手段となっていきます。
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2005年、内閣府が実施した「男女間における暴力に関する調査」では10〜20歳代の時の交際相手から、女性の約2割、男性の1割が「被害を受けた」と答えています。交際している4〜5人にひとりがデートDVの被害を受けていることが浮かび上がってきます(グラフ参照)。

DVには、サイクルがあると言われています。暴力をふるった後に、一転してやさしくなったり、「二度としない」と何度もあやまったり、時には泣いて反省します。そのたびに、「今度こそ変わってくれるかもしれない」と期待したり、「わかってあげられるのは自分だけ」と思ってしまったりします。たとえ、やさしくなったとしても、その後、再び、チェックがきびしくなったり、フキゲンになって、もっとひどい暴力が向かってきて、サイクルがまわり続けます。このDVのサイクルの中で、暴力は繰り返され、だんだん激しくなり、周期も短くなっていくことが多いと言われています。
暴力が繰り返されるうちに、だんだん逃げる機会や気力がなくなっていき、DVのサイクルから抜け出すことが難しくなるとも言われています。
なるべく早いうちに気づくことが大切です。
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